CADとは
CADとは「Computer Aided Design」の略で「キャド」と読みます。
PCで設計図を描く為のツールの事です。
CADを使うメリットとは
- 手描きのスキルが無くても正確に製図が出来る
- CADで製図を行うのも学習は必要ですが、手描きでの製図に比べて習得の難易度は高くはあません。手描きだと線の種類や、寸法の記入方法等、図面の基本的なルールを熟知しなくては書き分けられませんがCADであれば、設定さえ行い操作を身に着ければ製図が可能です。
- 修正が簡単
- 製図を行う上で図面の変更は日常茶飯事です。「開口を追加してほしい」「取付ける製品が変更になったから図面に反映して欲しい」等など着工までに数えきれないほど図面の修正業務は発生します。「 やっぱり変更前に戻してくれ」さえも発生します。。CADであれば、変更前の図面を複製して取っておくのが標準的ですが、手描きで変更業務に追われるとなりると容易ではありませんね
- データの共有がしやすい
- CADで描いた部品図を加工業者に製作依頼をする際など、手描きの図面だと加工会社が手描きの図面を元に加工用のCADにデータ化する作業が発生します。CADの元データが有れば、設計業者と加工業者で使っているCADソフトが異なっていても互換性があるので比較的楽に加工データに変更がしやすくなります。また、社内でもチームで製図を行う事もありますのでPCのネットワーク間に図面を管理してあれば分担して製図が行えます。
- 図面の再利用が可能
- CADで図面を作成する際、新規作成でまっさらな状態から図面を作成する事もありますが「似た間取りの過去案件」のファイルを複製して製図を始める事も多いです。これもCADだからこそのメリットです。
- 複数のレイアウトを作るのが簡単
- 手描きですと縮尺を1/50で描くと決めたらひたすら突っ走るしかありません。
縮尺とは、1/50であれば、実際のサイズが50センチの物を1センチとして製図するという考えです。建物や、自動車等実際のサイズ感で紙に設計図を描くわけにはいきません。手描きの場合全体のサイズ、レイアウトを配慮して縮尺を決めて製図をしなければなりません。
CADであれば後でレイアウトの変更が簡単なんです。後で詳しく説明しますが、CADは実寸で製図をして、縮尺か後から検討できるようになっています。
左はA4サイズ(横:297㎜×縦:210㎜)に5m×5mの四角を1/50の縮尺でレイアウトしたもの。右はA3サイズ(横:420㎜×縦:297㎜)に5m×5mの四角を1/100の縮尺でレイアウトしたものです。図形を書き直さなくても、切り取り方や縮尺を設定すればレイアウトの変更は簡単です
- 手描きですと縮尺を1/50で描くと決めたらひたすら突っ走るしかありません。


CADを使うデメリットとは
- 導入コストが掛かる
- CADのスペックによりますが、ハイスペックな製品だと永久ライセンスで、高級自動車が買えちゃう位します。かなり高額ですが、ビジネスでCADを導入する場合は補助金制度を利用できる場合があります。「IT導入補助金2025」は中小企業・小規模事業者向けに最大450万円CADソフト導入に補助金が利用できる制度です。詳しくはこちら
- 2DCADですと、掛かる費用は無料~60万円程度です。3DCADでも、学生向けのものや購入前に体験版として利用できる製品もあります。CADには、得意な業界やスペック、操作性も様々なので導入する前にはCADの使用目的を明確化して可能な限りで体験版等利用してみる事をお勧めします。また、取引先の企業が決まっている場合何のCADを使っているか確認しておくと良いと思います。データのやり取りをする際、同じメーカーのCADだと間違いなく楽です!!
- 個人でCADの学習を始める場合は永年無料な、JW-CADの学習を強くお勧めします
- CADのスキルが必要
- CADを扱うには多少なりと学習が必要です。パソコンスクールで講師をさせていただいていた時も、CADの受講生の割合も多かったです。職場でCADの仕事をされていて操作に困っている方、CADの資格取得を目的とする方、お仕事探しの一環としてCADスキルの習得を目的としている方。
CADスキルを求められる業界について
CADを使って設計図を作成する業界の一例をご紹介します。
- 建設業界
- 建設業界では、橋や道路、ビル、マンションなどの設計業務をCADを用いて行っています。
- 建設業界で特に使われているCADは、AutoCADです。AutoCADは、アメリカのAUTODESK社が開発・販売している汎用CADソフトです。汎用CADとは、分野を問わず使いやすい機能を備えたCADであり代表的なものに「AutoCAD」「JW-CAD」「VectorWorks」が挙げられます。
- 住宅業界
- 住宅業界では、住宅の設計をCADを用いて行っています。住宅業界では、多くの専門職があり、それぞれの職種でCADスキルも求められます。積算、設計、インテリアコーディネーター、施工管理それぞれ求められるCADスキルのレベルや操作性は違いますが、CADスキルが有ればキャリアアップは間違いない業界の一つです。
- 建設業界と同じで「AutoCAD」「JW-CAD」「VectorWorks」「ARCHITREND ZERO」が主流です。
- インテリア業界
- インテリアデザイナーは、空間に対し家具や照明、什器等配置および機器の提案をする職種です。また、家具その物をデザインする仕事もインテリアデザイナーです。インテリアデザイナーもCADを用いて設計やお客様へのプランのご提案を行います。
- インテリア業界では、「VectorWorks」「SketchUp」「AutoCAD」が主流です。
- 自動車、航空業界
- 自動車や、航空機にもCADが使われます。外観や内部空間の設計はもちろんですが、エンジンや制御システムの設計など多くの場面でCADが利用されています。3Dでの設計から、様々なシミレーションまで一貫して作業が行えるハイスペックな3DCADを使用するメーカーがほとんどです。
- 自動車、航空業界では「CATIA」「NX」が主流です。
- アパレル業界
- 衣料品の設計にもCADが使われます。手描きのスケッチを元にデザイン系のソフト「illustrator」でデザインとして落とし込み、アパレル特化型のCADでパターン化、裁断レイアウト等進めていきます。
- アパレル業界では、「クレアコンポ」「AGMS]等が主流です。
- 機械業界
- 機械業界とは、金属はもちろんセラミックやガラス等様々な材料を設計及び加工技術で部品にしていく業界です。切断、穴あけ、曲げ、融解、溶接等加工方法は多種多様です。上記の建設業からアパレル業まであらゆる業界に関わる規模の大きな分野です。
- 機械業界では、「AutoCAD」「JW-CAD」「SolidWorks」等が主流です。
まとめ
今回はCADについてという事で、お話させていただきました。
CADで設計図を作製する業界は非常に多く「ものづくり」に該当するような企業は、CADを導入している場合がほとんどです。CADのスキルを付けて、転職活動や更なるキャリアアップに繋げていただけたらと思います。
次回からは建築CAD向けの「JW-CAD」「CADオペレーターの業務内容」などについて解説させていただく予定です。最後までありがとうございました
